キュアセブン技術ブログ

考えたこと,学んだことを書きます

CLUBとDJ

ワイルドバンチフェスを終えてひと段落したAIDJプロジェクト,そのエピローグとして.

 

このイベントに行ってきた.

www.clubberia.com

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経緯

私はAIDJの企画に,クラブに行ったことがないまま入れてもらった.インターン中はリサーチとしてDJとその歴史について調べるた.ネットから得た知識のみではDJを知ったとは言えない,行ってみたいと思っていて,今日人生初クラブにいくに至った.山口には1件もないので,東京にいるこの機に.

AIDJの際のエントリはこちら

shiningcureseven.hatenablog.com

shiningcureseven.hatenablog.com

teamLabインターン生に,東京の大学の人がいて,作曲,編曲をされる方がいた.その人はクラブに何回も行ったことがあるみたいだった.その人の友達で,空間演出をしている人がいて,その人ともご一緒した.大阪の大学のインターン生も空間演出をやっている方だったので,ホット.彼も私と同じくクラブに行ったことがないけど,演出には興味があるようで,一緒に行くことになった.

 

今回は作曲家インターン生,その友達の空間演出家に聞けば「おとなしいイベントで上級者向け,当たりだった」ということだったので,一般的に想定されるクラブイベントとは違ったかもしれないのでまた来週見解が変わると思うんだけど現時点の見解を述べます

 

 

 渋谷GALAXY

人生初クラブはここ,地下1階の,レンタルスペースだったんですね.クラブハウスという訳ではないのか.全面白い壁でオシャレでシンプルな場所だった.場所は渋谷駅からやや歩いて行ったところ.奥まで歩いてきたのでやや静か.おしゃれなバーかカフェが何軒かあった.

WWWは外観だけチラ見した.その3倍遠い場所まで歩いた.

価格はfirst drink¥1000.千円きっかりで楽しめた.

www.thegalaxy.jp

第一印象

何もねぇ..スピーカーがあって,DJがいる.それだけ.ただのフロアに人が3人いた.外国人の方と,日本人女性,男性.テンポにのって,体を揺らし,ステップを踏み,手はクロールしたり体の横でぐるぐるしたり.不思議な空間だった.アトラクションはない.音楽と,片手に1杯のお酒のみ.私の頼んだお酒はやや苦かった.赤いやつ.名前は忘れた.

お客さんの年齢層は30台あたりだな.大人なクラブだった.DJ徳井さんのノリ方をしていて,あっ徳井さん..ってなった.テンポに乗りながら左右にステップをふむ.あれがシンプルでノリやすい動き方なんだな.

DJの人はお客さんの方向かなくていいの?DJを調べたところによると,

DJはお客の動きや会場の熱気に合わせて選曲する

ということだったけど,お客さんの動き見ようとしてないじゃん.しかも今回のイベントは本当に静かなやつだったので,声も聞こえないし何を頼りに選曲したんだよ.自分の思いつきだけで流したのかな.

何を思って人は踊るの?私に踊ることはできない.(それは第1印象でもあり,最後までお客さんのようには踊れなかった)

 

クラブのカルチャー"自由"

ビジネスは,とにかく顧客満足度を上げようと様々なことをユーザに提供しようとする.Webの世界も同じ.ユーザに喜んでもらえそうな思いつくことはとにかく実装したい気持ちがある.拡張機能はユーザが使うか使わないかを決めればいい.

だけどクラブは違った.サプライヤーは冷たい.私たちに音楽と空間,お酒のみを提供し,凝ったアトラクションは用意しなかった.私たちを試している.箱というシンプルな空間で,どう楽しむかを常に問われ続けた.社会の提供する娯楽に飽き始めていた私には,それは衝撃的なカルチャーだった.

 

クラブは人の歴史の本質

今回ナンパの起こる空間ではなかったけど,クラブでナンパが起こるということは,人の歴史が続くということ.何もない空間に複数人閉じ込められたとき,人はナンパをする.ナンパが成功したカップルは一夜を共にするんだとしたら,つまり,「何もない空間は人(子供)を作る」ということでしょう??!!文明が起こる前,何もなかった広大な土地で,人類は子孫を残した.何もない空間で,後にも先にも,人間は野性的なんだ.

どんどん派生して考えたらつまり,少子化阻止するためにはクラブ作ればいいんじゃないの.

 

得られた知見

話が逸れたので戻す

今日得た知見は,クラブイベントは音楽に出会うために行くものではない.今回のイベントだけなのか,そういうものなのか知らないけど,曲名も出ないしDJの名前もわからずじまいで,音楽に出会っても再現性がなかった.ただ空間を楽しむだけの材料だった.DJを調べた際は,曲に出会う場所としてDJがあるよと思っていたけど,ラジオDJは当てはまるがクラブ DJは当てはまらないことがわかった.

音楽,演出,お酒の3要素が最低限であり最大数であること.音楽が,空間演出が欠けたらそれは寂しい空間になるだろう.お酒は私に理解がないからあれだけど多分,三脚のように,その3要素は互いに互いを支え合って安定している.クラブカルチャーにそれ以上のものは必要なかった.そういう場.あるビジネスマンが4要素目を追加しようと取り組んだらそれはもうクラブではないのだ.人の自由を奪ってしまう.ものがあり溢れていることが自由を生むのではない.物によって人は束縛される.

不自由なく暮らすのにモノはいるか.その質問に先人は「いる」という答えを出して,モノを生み出し時代を作ってきた.だが「いらない」という答えを選択した世界も,そんなに不幸ではなかったんだと思う.モノが溢れている世界の待避所としてクラブは重宝されているのだと思う.クラブの文化はまだ残っている.それはクラブのようなモノのない空間にも価値があるからだと思った.

 

行った感想

こういうの,好き.私は日が沈むといつも間接照明をつけ(たまにろうそく),BGM LIVEというひたすら見知らぬDJが曲をかけ続けてくれるYoutubeコンテンツをつけっぱなしにして夜の時間を過ごしているんだけど,その環境にすごく近かった.家での時間にお酒はないし,私以外の人はいないけど,空間を楽しむことは日頃からやっていて,知らずのうちに私は家でクラブを再現していたんだと思った.だからそもそもクラブみたいなのは好きな時間の過ごし方なんだ.

人が騒いでいなかったので心地よかったんだと思います.こういうイベントだったらまた行きたいと思った.人が騒いでる環境で私は何を思うんだろうか.

 

 今日はまた新しいことしてしまったな.毎日が新しい.今月,人生初BAR,人生初Girl's BAR,人生初CLUBを経験してしまった.スキルもカルチャーも学ぶ夏休み,残すも1週間です.

来週も行きます.今度は今日一緒に行った演出家の人が演出をするらしいので楽しみ.今度のイベントは,彼ら曰く「客質は上質だけど今日より弾けた感じ」だそうなのでまた違うレポートが書けると思います.

Mplusplus 4th Anniversary Party 「64」