音楽のサービス
今の音楽の出会い方について考える
現在たくさんの音楽サービスがあり,それぞれで音楽との出会い方や重視しているものが違う.また,ネット上の音楽サービスだけでなく,音楽に触れる様々な機会について考察する.その中でAIDJはどんな役割ができるか考える
Webにおいての音楽の探し方
- アーティストで検索
- トラックで検索
- アルバム名で検索
- ジャケットで検索
- 年で検索
- ジャンルで検索
- 自動再生:似ている曲を自動再生
- ユーザーによるラジオ
- アーティストによるラジオ
- フレンドフィード
- Daily Mix
- listen with
- 機械学習により位置情報や天気,時間に合わせて選曲されたプレイリスト
Webサービス
定額制の音楽配信サービスは以下の通り.機械学習を駆使したプレイリスト作成によって新しい音楽に出会うことを提示していたり,特定のアーティストのみ聞きたい人向けのサービスをするなどして差別化している.
所有曲数や広告,機能によって価格帯が変わっている.パソコンと同期できる,オフラインで再生できるなどの機能を売っているサービスもある.
Pandora
- インターネットラジオ.
- 自分の聞いた楽曲と似たタイプの曲をリストアップして流す
- もっとも年間の総合聴取時間が長い
Spotify
- 無料だが広告が流れる.プレイリストのシャッフル再生のみ
- ヒットチャート
- ニューリリース
- アーティストやプレイリストのフォロー
- 再生履歴,お気に入りからオススメを提示される
LINE MUSIC
- テーマやジャンル
- トピック
- お気に入りの曲を1曲LINEでシェアできる
- 着信音に設定できる
- 学生向け
Apple Music
- パソコンと同期できる
レコチョク
- 国内のレーベルがほとんど聞ける
- お気に入りアーティストから似ているアーティストを提示
AWA
- ユーザがプレイリストを作って提示できる.
- 美しいインターフェース
KKBOX
- 友達と一緒に曲を聴ける「listen with」
Google Play Music
- 位置情報,天気,時間でプレイリストを作成し提示
list music
- 珍しいカテゴリ,アイドルソング,歌ってみたなど
band camp
- アーティストは音源を売る場として使用
- 購入した楽曲をギフトする機能
それ以外の音楽サービス
SoundCloud
- アーティストが音源をアップ
- DL可能
- 長めの曲が聴ける
8tracks
- キーワード2つから8曲以上纏めたmixをあげる
1フレーズガール
- 可愛い女の子が1フレーズ歌う動画から曲を知る
オンガクスリ
- 悩みの投稿に対して音楽を薬として投げる仕組み
shazam
- 流れている音楽をキャッチしてなんという曲か知る
nana music
- 1分半以内の音楽を投稿する.
- コラボレーションが可能,アプリからのみ録音,投稿できる
Web以外で音楽と出会う機会
SiliusXM
- 目的のアーティストが出演するライブに行き,他のバンドと出会う
- 友達の紹介による
- DJが選曲したもの
- お店やテレビ番組などでBGMとして流れているもの
- CDショップのおすすめコーナーなど
- ジャケ買い
- 握手券などのおまけ目的でCDを購入
- 治療のための音楽
- 教会で聞く宗教音楽
- 音楽ブログ
- 音楽番組
10代がどこから音楽を見つけてくるか
もっとも多い順から,ラジオ,友人や家族から知る,Youtubeで知る,という結果がある.ラジオはラジオDJが選曲した曲を流す番組が多く存在し,そこから取り入れてくるのだろう.
現代の”音楽との出会い”はどこに? | Hollywood News - ハリウッドニュース
音楽イベント
コンサート
フェス
同じジャンルのアーティストを集めたフェス
- ジャンルで絞って音楽に出会う.
インスタ映え目的で音楽に出会いに行くということもあり得そう.
- 服装を白に規制したもの.オランダ.日本にも上陸予定
Sensation - Tell them we are coming 2015
- 遺跡やサンセットビーチをロケーションにフェス.クロアチア
ボランティアの報酬として無料ライブに参加できる
ボランティアという「体験」を付加した.4時間以上のボランティアをすると無料でライブのチケットが手にはいる.
欧米では行われており,日本では今年の9月にそのライブがある.それまでにボランティア期間が設けられている
ボランティアして、ライブに行こう。"気持ちが良くなる"音楽イベントが、幕張メッセにやってくる
- ワークショップ
dual.nikkei.co.jpキッチン用品など身の回りのものを使って音楽体験をする
AIDJをする意味
DJが提供する音楽との出会い
現在もっとも音楽を取り入れる場所として使われているのが「ラジオ」であるので,他人(DJ)が選んだものを聴くというのがもっとも慣れ親しまれた音楽に出会うかたちなのだろう.つまりDJがもっとも人々に音楽を提供できる存在であることがわかった.
DJは,慣れ親しんだ方法で,かつ集団に合った曲をチョイスできるという意味で有益.
選曲
気軽にDJを楽しめる「ラジオ」が一般的だが,フェスで行うDJには観衆の様子をもとに選曲する要素が追加される.グルーブを意識するため「体験」が付随される.
AIDJをラジオではなく観衆のいる場所で行うということは,観衆から何か感じ取って選曲することに意味があると思う.人間の指標である「見えるもの」「聞こえるもの」「気温などの外部の要素」以外で,AIならではの指標とアルゴリズムにより選曲できたら野外フェスでのAIDJの目的を達成できる.
アーティストとしての面白さ
また既存の曲を独自アレンジする.HUMAN DJの持っている「スクラッチ」,「イコライザ」などの技術に加えて,新たな技が生まれる可能性がある.DJの技は「たまたま」見つけたものが多いので,その「たまたま」を人工知能に委ねてみるのも良い.
他の音楽の技術から応用できることもありそう